長期音楽留学の国別特徴

今回は大学や音楽院(長期留学)に行く場合の国別特徴についてご紹介いたします。とはいえ、もっとも大切なのは国や学校を問わず「自分にあった先生を見つける」の一言に尽きるので、あくまでも国ごとの紹介は参考です。誌面の関係上ほんの一部の国のみの紹介となりますが、気になる国があれば要チェック!



アメリカ
私立から公立まで幅広く学校があります。学校の形態も総合大学の音楽学部や専門の音楽院までさまざまです。取得資格は学位、修士など。クラシック、ジャズ、ポップス、ロック、音楽療法、音楽学など分野も幅広く、レベル、年齢も幅広いのが特徴です。大学、短大が充実しているため、専門学校はあまり多くありません。私立は学費が高いのですが、とくに著名な教授陣を揃えています。一方公立は学費も安く、例外はありますが比較的入試にパスしやすいと言えます。

イギリス
5つの王立音楽大学のほか、私立の音楽大学、音楽院が充実しています。また一般大学の音楽学部も豊富です。クラシックやジャズはもとより、多くの大学でポップスやロックも学べることも特徴です。学校は10月開始がほとんどですが、前年の10月〜12月ごろに出願締切の学校も多く出願には注意が必要です。大学院レベルは1年間で修了することができます。取得資格は学位、修士など。学費は比較的高くなっています。


ドイツ
各州に州立音楽大学(日本では「国立」と訳されることが多いのですが実際は州立)が全部で23校あります。それに加え、一部の大学音楽学部、私立の音楽院が複数あります。各音楽大学で試験内容や年齢制限、ドイツ語資格の有無なども異なります。また現在、教育制度が、伝統的なディプローム(10−12ゼメスター)を取得する制度から、日本と同じように学位や修士を取得できる制度に変革中です。改革時期のため学校によってはかなり調査が必要です。州立音楽大学の学費は非常に安くなっています。


オーストリア
オーストリアには、大学3校、私立音楽大学(旧市立音楽院)2校、複数の州立音楽院、私立音楽院があります。ドイツと同じく制度の改革中です。近年、市立であった音楽院も私立に体制を変え、音楽大学になりました。オーストリアは、ホームページ等で公開されている試験内容と実際の内容が異なる場合もありますので、担当者への確認が必ず必要です。公立、私立を問わず学費は安くなっています。


フランス
フランスは、ふたつの国立高等音楽院(CNSM)、総数47の各地方の地方音楽院(CNR)、国公立音楽院、私立音楽院があります。とくに日本人の受験率が高いパリ国立高等音楽院ピアノ専攻は、年齢制限があるため遅くとも日本の大学在学中に受験する必要があります。各地方音楽院の中でもパリ地方音楽院にはとくに著名な教授が多く、私立ではエコールノルマル音楽院が有名です。


イタリア
各州に州立音楽院があり、また市立、私立の音楽院があります。ミラノ・ヴェルディ音楽院やローマ・サンタチェチーリア音楽院などがとくに有名です。私立ではピアノコンクールの受賞者が多数輩出されているイモラ音楽院などに人気があります。公立、私立を問わず学費は安くなっています。




ヨーロッパはボローニャ宣言により教育制度の改革が各国・各学校で進行していますので、受験前によく調査する必要があります。そのほかの国でもご質問があれば、左記連絡先にお気軽にお問い合わせください。
次項は長期留学前の先生の見つけ方、留学プランについてなどになりますので引き続きご覧ください!

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