フランス・ボルドー地方の町グラディニャンにある古城を会場として、2000年から開催され続けている夏期講習会です。本年度の開催科目は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、フルート、ピアノ、室内楽です。これまでに、200名以上の世界的な演奏家や教育家が個人レッスンやレクチャー、ワークショップなどをここで行ない、世界各国から集まった1000人以上の受講生が学んできました。チェロの巨匠ムスティラフ・ロストロポーヴィチや超一流のヴァイオリニストであったマキシム・ヴェンゲーロフ、フランスを代表するジャズヴァイオリンの名手ディディエ・ロックウッドといった有名人たちも、過去にこの講習会で多くの受講生を教えて来ました。講習会のメインとなるのは、フランスの著名音楽院をはじめとした一流校の教授たちによるマスタークラス（公開講座形式の個人レッスン）です。また、その他にも、様々な室内楽などのワークショップに参加する機会も豊富にあります。会場となっているグラディニャンの古城は、古城といっても近代的なレジャー施設としてしっかり整備されたもので、周囲を取り巻く広大な公園の中にスポーツジムやテニスコート、サウナ、プールなどを完備（一部使用できないものがある場合もあります）。そして、フランス・ボルドーといえば、やっぱりワインですね。講習会場からほど近いグラーヴは、ボルドーの中でも名高いワインの産地。グラーヴの街では同時期に音楽祭が開催されているので、一流の音楽とワインを両方一度に楽しんじゃう、などということもできますよ。また、西に50kmほど行くと、フランスで人気の海水浴場アルカションや、ヨーロッパ最大の砂丘デュ・ヌ・ド・ピラなどもあります。