ジャズやロック、ポップスといったコンテンポラリーミュージックで名声が高い、アメリカ・バークリー音楽大学。バークリーメソッドで有名な同校は、パフォーマンスだけではなく、音楽制作や作曲などにも力をいれています。その中で、映画音楽を志す方向けに、映画制作の中心地ハリウッド・ロサンゼルスで映画音楽サマーコースが開催されます。開催場所はロスにある名門音楽学校コルバーンスクール。14歳以上で映画音楽に興味があれば、どなたでも参加可能です。指導してくれる講師は、もちろん、バークリー音楽大学の先生方。そしてコースディレクターは、スパイダーマン３などの音楽も手がけた、バークリー音楽大学映画作曲学部・主任教授ショーン・マクマーンが担当します。さらに加えて、アメリカ・ハリウッドで活躍するトップクラスの作曲家が特別講師として招かれる予定です。それでは、講習会の一日のスケジュール例を簡単にご紹介しましょう。午前中は、朝9時頃から始まりフィルムスコアを分析、その後、作曲とオーケストレーションを学びます。昼食を取った後は、ハリウッドなどからゲスト作曲家などを招き、本場の映画音楽事情をたっぷりと。まさに今活躍している現役アーティストに、質問をたくさんして自分の糧にしてください。その後、音楽制作、レコーディングやラボの時間などが夕方18時頃まで続きます。この講習では、映画の感情的なシーンを見極め、そのシーンを盛り上げる作曲方法を学び、ノートパソコンを使用してリアルなデモを制作していきます。また、オーケストラ作曲の基礎を学び、プロのアンサンブルとの録音方法、映画作曲家として仕事の見つけ方までを、同じ映画音楽作曲を志向する受講生たちと、５日間勉強して行くことになります。この講習が終わる頃には、ストーリーを伝え、音楽を通してどのように感情を喚起するかが分かるはずです。講習会前後には、映画産業の中心地ハリウッドの雰囲気などもお楽しみください。