ミュージシャンとしての総合的な実力をつけることを目的として、アメリカ・バークリー音楽大学が開催する５週間のサマーコース（夏期講習）です。講義やワークショップ、リハーサル形式のレッスンなど、様々なアプローチを組み合わせて、優れたパフォーマンスに必要な要素の全てを教授。コースは、音楽ジャンル別にジャズ、ポップス、ロック、ファンク、フュージョン、リズム＆ブルース、DTMなどに分かれ、楽器演奏者だけでなくシンガーも対象となっています。参加資格は特にありません。プロミュージシャンから、人前で演奏したことがないというアマチュアまで、どなたも大歓迎。クラスは通常朝９時から夕方６時まで。プライベートレッスンやアンサンブルでのレッスン、音感や読譜トレーニング、パフォーマンス理論などの講義を組み合わせた密度の濃いスケジュールが組まれます。また、選択科目として、作曲や、メロディやハーモニー研究、スタジオレコーディングの技術、シンセサイザーの最先端テクニック、過去の偉大なミュージシャンについての研究なども用意されています。教授陣はもちろん、著名なバークリー音楽大学の先生方。しかし、それ以上に魅力的なのが、様々なジャンルから招かれるゲスト教授の顔ぶれでしょう。その詳細は直前まで発表されませんが、過去にはサックスのデイヴ・リーブマンやボブ・ミンツァー、ベースの故ノエル・レディング、ロン・カーター、ドラムスのルイス・ナッシュ、ギターのラリー・カールトンやジョン・スコフィールドらが講義や受講生たちとのディスカッションを行ないました。コース中には、受講生が出演するコンサートやジャムセッションなどさまざまな演奏の機会が予定されております。

▽ジャズ
器楽やボーカルの様々なジャズを学びます。レパートリーは、ジャズスタンダード、ブルース、ラテン、モダンジャズ（デューク・エリントン、チャーリー・パーカー、エラ・フィッツジェラルド、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、サラ・ボーン、ウェス・モンゴメリー、ホレス・シルヴァー、ジョシュア・レッドマンなど）になります。

▽ポップス／ロック
オルターナティブ・ロック、ブルース、ロックンロールなどを含んで、幅広くポップスやロックを学びます。レパートリーは、アデル、レディー・ガガ、レッドツェッぺリン、エリッククラプトン、ボニー・レイット、エアロスミス、U2、スティーヴィー・レイ・ヴォーンなど。

▽ファンク／フュージョン
ファンクやフュージョンを幅広く学びます。レパートリーは、ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド、ハービーハンコック、メデスキ－、マ－チン＆ウッド、パット・メセニー・グループ、ジョン・スコフィールド、ジョー・ザヴィヌルなど。
※器楽のみとなります。ボーカルの方の受講はできません。

▽ポップス／R&B（ボーカルのみ）
ヒップホップ、リズム＆ブルース、ソウル、モータウンを含む様々なポップス音楽を学びます。レパートリーは、ビヨンセ、ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、アリシア・キーズ、スティーヴィー・ワンダーなど。
※ボーカルのみとなります。器楽の方の受講はできません。