ドイツ北東部、ベルリンの北に位置するレーベンベルガー・ラント。その自治区のひとつであるリーベンベルクで、夏期音楽祭が開催されます。DKB財団が主催するこの音楽祭は、リーベンベルク城や、エルスタルにあるオリンピック村など、豊かな自然と歴史的建造物に囲まれた、静かな郊外で行われます。音楽祭のハイライトは、オープンエアーのコンサート。城の中庭にステージを設け、世界的音楽家が、芝生の上で音楽を奏でます。世界的に有名なピアニストや演奏家が招待され、ソロやアンサンブルの美しい調べが、爽やかな夏の空に響きます。2008年の開催当初は、観客が15人程度の小さなコンサートでしたが、年を追うごとに人気を集め、現在では300人規模のイベントとなり、多くの地域住民が、夏の一大イベントとして心待ちにするほどになりました。この音楽祭の目玉は、フルート演奏。コンサートのみならず、質の高いマスタークラスを併催します。2010年からは、モーツァルテウム音楽大学教授であり、ミュンヘンフィルの第一フルート奏者であるマイケル･マーティン・コフラーが招待され、若い音楽家の指導にあたっています。1週間のハイレベルな授業は、8人限定の少人数クラス。リーベンベルク城公園でファイナルコンサートも開催されます。また、2013年からはリコーダーのマスタークラスも開講。こちらもモーツァルテウム音楽大学のドロシー・オーバーリナー教授が講師を務めます。受講生によるコンサートも、地域住民に人気の高いイベントとなっています。環境の良い小さな村で開かれる、短い夏の音楽祭。質の高いレッスンを受けながら、地域住民とともに音楽を味わう喜びを感じてみませんか？