多くの文化遺産が残るイタリア・トスカーナ地方の町、チェルタルドで開かれるこの講習会は、第一線ミュージシャンたちが音楽教育のために組織した団体によって運営されています。難しいジャズの理論より、演奏者が本来持っているリズム感やバランス感覚を重視したカリキュラムが大きな特長。ピアノ、サクソフォン、フルート、ベース、ドラム、ギターといった各楽器、そしてボーカルと、アンサンブルのレッスンに加えて、体の内側の鼓動や息づかいを感じるためのパルストレーニング、耳だけでなく体全体を使って音感を養うイヤートレーニングなど、日本人が苦手と言われているジャズの「ノリ」を身につけるのに役立つレッスンが充実しています。教授陣は、ヨーロッパやアメリカのジャズシーンで活躍中の、よく名前を聞くバリバリの現役ばかり。グループレッスンとプライベートレッスンの組み合わせとなり、教授のOKがあれば更にフリータイムにプライベートレッスンも受けられます。年齢18才以上ならば技術レベルを問わず、また、ジャズの経験がなくても受講できます。ただし、楽器に触れたことのない完全なビギナーには不向き。これまでにアンサンブルやバンド、オーケストラなどで何回か演奏した経験がある方には、特に楽しいレッスンになるでしょう。コース最終日には、受講生全員が出演するコンサートが開かれるほか、毎晩のジャムセッションや、自主的に行なわれる小演奏会など、パフォーマンスの機会もたっぷりです。