佐藤佑樹さん/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー&アレグロ・ヴィーヴォ室内楽マスタークラス

佐藤佑樹さん プロフィール-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。
佐藤さん:京都市立芸術大学卒業後、大学院に進学し、卒業後は一年間社会人を経験した後、現在留学に向け準備中です。
-今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか?
佐藤さん:昨年ウィーン国立音大のサーマーセミナーに参加しました。それが人生で最初の海外セミナー参加となり、それをきっかけに興味を持ち今年の夏もセミナーに応募しました。
-この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか?
佐藤さん:ウィーン国立音大の教授のレッスンを受けることを目的に昨年も参加し、昨年レッスンを受けた先生は、ご年齢の問題で新規の生徒を受け付けていないということで、帰国後アンドビジョンさんにヒンターフーバー先生と繋いでいただき、先生が参加される講習会に今年は参加しました。
-講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか?
佐藤佑樹さん/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー&アレグロ・ヴィーヴォ室内楽マスタークラス佐藤さん:モーツァルテウムは45分、アレグロ・ヴィーヴォは約60分のレッスンでした。モーツァルテウムは14〜15人の参加者で、一人3回のレッスンでした。アレグロ・ヴィーヴォの参加者は5〜6人でほぼ毎日レッスンでした。可能な限りレッスンしてくださる先生で、受講生の数に応じてレッスン時間と回数を調整するという感じでした。
-先生はどんな人でしたか?
佐藤さん:人間味溢れる方で、朗らかでいつも笑顔で本当に優しい先生でした。また、とても真面目で、レッスン前の時間は既に先生が練習されていたりと音楽に対して誠実な方でした。熱量高く、ご自身に対してハードルが高い方なのかなと思いました。口調とか表情まで厳しいわけではないですが、笑顔でレベルの高い要求をしてくるというギャップが面白い先生でした。セミナー期間中に先生が伴奏されたコンサートでは、全曲暗譜で演奏されていて、セミナー期間中でも隙間時間で練習をして、音楽を深く理解して演奏する為にそこまでしている姿はとても刺ささりました。ピアニストとしての理想の姿を体現されている方だなと思ったので、僕にとっては理想とする完璧なピアノの先生でした。オンラインレッスンをずっと受けていましたが、対面でのレッスンは比べ物にならなかったです。コミュニケーションを取るにしても、オンラインかつ通訳を挟んでのコミュニケーションは距離があり、雑談をする時間もないので、仲良くなれる雰囲気を作れなかったですが、対面でレッスンを受けて、ようやく先生との距離が近くなり仲良くなることができました。また、目の前で演奏を聞いていただいて、目の前で指摘してもらえるのはレッスンの質としてとても高かったです。
-レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか?
佐藤佑樹さん/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー&アレグロ・ヴィーヴォ室内楽マスタークラス佐藤さん:楽譜に忠実に演奏することです。堅苦しい演奏とか楽譜にぴったり合うようにちゃんと弾きましょう。ということではなく、楽譜に書いてあることを正しく読んで理解した上で最大限好きなように演奏する。そこまでやって初めて楽譜通りなんだということが本質だと感じました。楽譜通り弾けているうえで、より深くより表現しよう。という演奏の組み立て方、練習の仕方が、どの時代どの作品でも一貫していました。クラシック音楽は楽譜ありきの音楽なので、それを守った上で素敵な演奏にしていく姿勢からウィーンの伝統みたいなものを感じました。ウィーンの音楽が素敵な理由は、そういう姿勢にあるんじゃないかなと感じましたね。
-レッスンは何語で受けましたか?
佐藤さん:英語でコミュニケーション取っていました。モーツァルテウムの方でも通訳さんに手助けいただく機会はほとんどなかったです。通訳さんを介さないレッスンはスムーズで、同じ時間ですが長い時間レッスンしてくれているような感覚になりました。
-講習会中に、人前で演奏する機会(コンサートやコンクールなど)はありましたか?
佐藤佑樹さん/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー&アレグロ・ヴィーヴォ室内楽マスタークラス佐藤さん:両方ありました。講習会全体の代表者コンサートも両方あり、それとは別にクラス全員門下生同士で聞き合うというのがありました。音楽祭の中のセミナーだったので、コンサートは毎日ありチャンスがあれば演奏できる人もいました。
-練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか?
佐藤さん:モーツァルテウムでは練習室を1日3時間まで借りることができました。初日にレッスン日程が分かるので、事前に受付で予約していました。アレグロ・ヴィーヴォでは、近くの音楽高校の練習室を借りていました。8部屋の練習室があり、8:00〜14:00、14:00〜20:00までの2分割での予約。ただ、午前中に練習した日はその後練習ができないので、翌日朝からレッスンなどは困りましたね。受講生同士でコミュニケーション取って、短時間借りることもありました。
-レッスン以外の時間は何をしていましたか?
佐藤佑樹さん/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー&アレグロ・ヴィーヴォ室内楽マスタークラス佐藤さん:観光はほとんどしませんでした。外食程度です。基本的にはすぐ寝て、また早く起きて練習しなきゃいけないような状況でした。あとは、レッスン前後は聴講したり、時間ある時は他の先生のレッスンを聴講したりもしました。
-街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) 
佐藤さん:両方ともそんな悪いっていう感じではないと思います。スリの被害はやはり聞きました。バスや特にスーパーマーケットでの被害を聞くことが多かったです。最低限の貴重品の管理とかはしておかないといけないと思います。街の様子はザルツブルグも中央駅から離れてしまうとだいぶ田舎町ですが、綺麗に整備されていました。欲しいものが揃わないことはないと思います。ホルンはハイジを想像させるような場所で、見渡す限り畑と野原が広がっています。夏でしたが夜中は14度くらいまで下がることもあり、昼間も少し肌寒いくらいでした。天気が変わりやすいので、傘を持っていないと困りました。
-宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか?
佐藤さん:学生寮に宿泊しました。モーツァルテウムの方は広めのワンルームで、キッチンがあり、コンロ2口あり、料理がちゃんとできるような環境で冷蔵庫も付いていました。コインランドリーが寮にありますが、周りの受講生などによって清潔度が変わったりするので日本人的には抵抗があるかなと。アレグロ・ヴィーヴォの部屋は狭かったです。二段ベットと机1台とクローゼットのみでした。2人部屋だったので、気を使う必要があり一人部屋に比べると快適ではないかと思います。コインランドリーも綺麗で、食堂の食事も美味しかったです。
-お食事はお口に合いましたか?
佐藤さん:モーツァルテウムでは自分で料理したり、大学前のサンドウィッチ屋さんによく行っていました。
-宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか?
佐藤さん:モーツァルテウムはバスを利用しました。アレグロ・ヴィーヴォの移動は歩きです。徒歩で5〜10分くらいでした。
-海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか?
佐藤さん:コミュニケーションをちゃんと取ることだと思います。挨拶もそうですし、合う合わないはあるので、無理に全員と仲良くする必要は決してないと思いますが、話せるかなって思った時に話してみたり、小さなコミュニケーションをちょっとずつ挟むのが大事かなと思います。拙い英語でも、話しかけてくれるってことが嬉しいし、一言でもコミュニケーションに繋がると思います。
-留学中に、困ったことなどはありますか?
佐藤さん:困った事ではないですが、生活必需品を色々持っていきましたが、現地で簡単に手に入るので荷物減らせるかなと思いました。あと、アプリを活用して生活することが必要です。コインランドリーの支払いもアプリだったので、アプリを活用できるかできないかでは天国と地獄みたいなぐらい違うと思います。
-留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか?
佐藤さん:朝から晩までピアノのことしか考えない生活だったので、しんどかったですが行って良かったと思っています。観光する時間もなかったので、楽しい思い出かと言われるとそうではないですが、一か月間とは思えないぐらい濃厚で、ものすごい成長のある時間でした。ヨーロッパは、音楽に集中しやすいような環境なのかなとも思いました。クラシック音楽に関わりのあるものがスッと視界に入ってくることが小さなモチベーションになって、クラシック音楽やピアノに向かっていける部分があったと思うので音楽家として成長する上で留学することはとても良い選択だなと思いました。
-今後留学する人にアドバイスしておきたいこと、しっかり準備しておいたほうがいいことなどありますか?
佐藤さん:事前の練習はやっとけばやっとくほどセミナー期間中は楽だと思います。また、音楽に関係のあるものに関しては全部用意してから行った方がいいかなと思います。例えば先生に渡す楽譜とかは基本的に原本を持っていき、どの版の楽譜を使っているかや、間違いがないか確認してから渡航した方がスムーズです。やる気や目的があって、ちゃんと練習している人には先生も思い入れ持ってレッスンをしてくださるので、少しでも留学したい気持ちがあれば海外に行ってレッスン受けて、ガッツリ音楽に集中したら絶対思い出に残るセミナーとか渡航になるかなと思います。
-今後の活動は?進路などありましたら教えてください。
佐藤さん:ウィーン国立音大を受験予定です。入学してヒンターフーバー先生のレッスンを受けて、ヨーロッパ国際コンクールとかにもチャレンジしたいと思っています。ウィーン古典派とブラームス、シューマンの研究に力を入れ、帰国した時に研究を生かして子供達に指導できればいいなと思っています。
-ご協力ありがとうございました。

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