中瀬真依さん/ピアノ/シュリッツピアノ夏期講習会/ドイツ
中瀬様 高校まではずっと勉強勉強の学校に行っていて、大学でやっと音楽ばかりしてる人がいる環境に来た感じです。
-今は1年生?2年生?
中瀬様 2年です。
-2年になりましたか?
中瀬様 はい。
-失礼しました。そうですね。2年生。
中瀬様 はい。
-じゃあ、ほんとに音楽の学校に入ってから、まだ2年目っていうことになるんですか?
中瀬様 そうです。
-高校までは、じゃあ音大目指してお勉強しながら頑張ってきたという感じ?
中瀬様 はい。
-凄いですねえ。じゃあ、今まで講習会とか海外、国内含めて何か?
中瀬様 行ったことなくて、今回が初めて。
-そうなんですね。泊り込みというのは初めてで?
中瀬様 そうです。
-じゃあ、公開レッスンとかっていうのは学校であったりしました?
中瀬様 しました。はい。
-そういうのは受けて?
中瀬様 外国人の先生のレッスンを先生のお宅で受けたりとか、そういうのはあったので、外国人の先生のレッスンに触れる機会というのは何度もあったんです。
-そんなに怖いほうではなかったんですね?
中瀬様 そうですね。
-そうすると、じゃあ、今回初めて講習会ということで。
中瀬様 そうです。
-海外は、でもいろいろ行ってらっしゃいましたよね?
中瀬様 そうです。全部、旅行で。
-大学生になってからですか?
中瀬様 大学生になってからも行きましたし、それまでにも何回か。
-そうなんですね。講習会に参加しようと思われたキッカケって何だったんですか?
中瀬様 去年、旅行でウィーンやザルツブルクに行ったんですけど、音楽祭に行って「やっぱり、外国で音楽っていいなあ」って思って、「じゃあ、次は自分が勉強しに行きたいな」って思うようになったので、講習会をいろいろ探してみて。
-そうですね。いろいろご検討頂きました。最終的に、この講習会に決められたわけなんですけれども、決めたポイントっていうのは?
中瀬様 かなり迷ったんですけど、どうせ行くなら、もうレベル高いとこで、せっかくの機会だしと思って。
-ちょっと心配してらっしゃいましたもんね。最初。
中瀬様 心配してましたね。
-でも、実際どうでした?行かれてみて。
中瀬様 実際行ったら、凄い楽しくて。みなさん経歴も物凄い人ばかりだったんですけど、とても親切にして下さって。年上の方ばっかりって感じだったので。なので可愛がってくれるような感じで、ありがたい環境でした。
-今回、日本人の方も多かったですもんね?
中瀬様 16人。
-16人。凄いですよね。
中瀬様 参加者の半分ぐらいいらっしゃって。
-他はどう?
中瀬様 でも、日本人の方も5人以外は、もう全員留学されてて。
-現地からの参加だったんですね?
中瀬様 そうです。だから、やっぱりちょっと感じも違ったんですけど。
-そうなんですか。じゃあ、純粋にまだ日本でお勉強しててっていうのは?
中瀬様 5人です。
-じゃあ、みんなお姉さん方が。
中瀬様 そうです。
-頼もしく見えますね。
中瀬様 そうなんです。みなさんもうドイツとかフランスに留学して、そこから来てるという人で、留学組ばかりという感じでした。
-凄いねえ。他の国の方って、どんな方いらっしゃいました?
中瀬様 ルーマニア出身でウィーンに留学してる人とか、中国出身でドイツに留学してる人とか。
-みんな留学してる人なんですね。
中瀬様 そうです。あとアメリカ、ポルトガル、スペイン、ドイツなどです。
-じゃあ、その辺の国の方は一人とかお二人とかですか?
中瀬様 そうですね。一人、二人。
-やっぱり日本人が多い?
中瀬様 そうです。日本人が多くて。はい。
-分かりました。そうすると、皆さん大体、年上の方で。
中瀬様 年上でしたね。
-レベルとかどうでした?皆さん。
中瀬様 勿論みんなレベル高いんですけど、その国の民族性が染みついてるって言うか。日本人と演奏が違う感じを凄い受けて、面白かったです。
-留学なさってる日本人の方っていうのは、やっぱりちょっと日本人っていうのとは違う?
中瀬様 違いましたねえ。日本のコンクールや演奏会とかで聴くような感じと全然違って。みんな凄い伸び伸びと弾いてる感じで。
-皆さん、長く留学なさってる感じですか?
中瀬様 そうですね。もう高校卒業してから留学してるから、5年目、7年目とかいう人もいたし、大学卒業されてから今、3年目なんだっていう。
-それでも3年目なんですね?
中瀬様 そうなんです。もうなんか慣れてるようなって感じで。
-じゃあ、皆さん、海外生活とかっていうのは普通にされてて。
中瀬様 そうなんです。
-じゃあ、その中だったら、そんなに一人で初めて行っても寂しい感じとかはなかったですね。
中瀬様 はい。
-講習会、今回いろんな先生からレッスンを受けられるっていうものだったんですけども、実際には?
中瀬様 結局、7人の先生で。6人の先生2回と、1人特別ゲストの13回だったんですけど。ほとんど毎日レッスンで、違う曲持って行かないといけないので、こなすのも大変だし、レッスン受けた後、復習もしたいけど、次の日のレッスンの準備もしたいっていうので、とても大変でした。
-そうですよねえ。7人の先生って。毎回、先生によって曲は変えるんですか?
中瀬様 変えました。やっぱり、その先生の得意分野とかを持って行きたいかなあと思ったので、変えたんですけどね。中には結構もう弾いてた曲もあったんですけど、それでも新しい発見ばっかりで。「ああっ、こんな観点から見たり弾いたりしたら面白いなあ」っていうのばっかりで。
-そうなんですねえ。先生によっても。同じ曲を見てもらった先生とかっていうのは?
中瀬様 います。同じ曲を2人の先生にとかもあったんですけど。でも、また違う観点で。相反することを言われるとかじゃなくて、もうどんどん新しい感じで、凄い良かったです。
-そうすると、曲はいくら持って行っても足りないぐらいの。
中瀬様 そうですよ。もっと持って行った方が良かったなあって。大変だったけど。
-結局、何日間?期間は。レッスンがしてもらえる期間っていうか。
中瀬様 一応、20日間の中で。
-そうすると、ほんとに。1日2回あったりもしました?
中瀬様 ありました。でも、2回目のレッスンが30分だったんで。でも、30分以上は勿論してもらえたんですけどね。30分の方がちょっとは楽かなっていう。60分×2回だったらもう。
-相当大変ですよね?
中瀬様 はい。
-週3回ですもんねえ。他の方のレッスンとかも聞いたりとかは?
中瀬様 聞きに行きました。
-どうでした?
中瀬様 い先輩方のレッスンを聴講させてもらったんですけど、とてもレベルの高いところでの話をされてたりとか。自分が弾いてる曲でレッスン受けてる方もいたので勉強になりました。
-同じ曲で?
中瀬様 同じ曲で。でも、その人の個性とかを大事にして、先生がレッスンされてるから、違うポイントとかをおさえてレッスンされてたりしたので、凄い勉強になりました。
-勉強になりますよねえ。
中瀬様 あとやっぱり自分が受けてると、弾くことに一生懸命になっちゃうけど、人がレッスン受けてるのを聞いていると、リスニングの練習にもなりますよね(笑)。
-先生達、言語はどうでした?
中瀬様 英語とドイツ語はもう皆さんペラペラで、あとフランス語もいけるよって。英語でのコミュニケーションで不自由なくいれたので良かったです。
-皆さんどうでした?英語で受けてる方が多かったですか?
中瀬様 ドイツ語と半々ぐらいでした。ドイツに留学されてる人は「ドイツ語の方がいけるわ」って言ってました。
-ドイツ語のそのレッスンとかは普通に分かりました?
中瀬様 やっぱりレッスンだと、弾いたりジェスチャーとかでなんとなく単語もこれかって感じで分かりますねえ。
-想像しつつ。
中瀬様 そうです。
-じゃあ、英語もちゃんと先生方がお話して下さるんなら安心ですね。先生は結局7人ですよね?
中瀬様 はい。
-エビ先生のレッスンってどうした?
中瀬様 海老先生はもちろん日本語だったので凄い安心感がまずそこにあって。レッスン以外の日常の時にも助けて下さって、とてもあたたかい先生でした。レッスンでは、自分がこう弾きたいっていうことを大事にした上でのアドバイスを頂けたので、とても自分の為になりました。
-エビ先生もいろいろと海外で沢山教えてらっしゃいますので。日本の先生ってどうですか?教え方としてやっぱり違いました?
中瀬様 今あるものをこう弾くっていうよりも、もっとこう想像してインスピレーションの受け方とかも違う視点で言われたりとか。練習室とかレッスン室の環境が全然日本と違うので、自然に囲まれてて。だから、その環境とそのレッスンと先生とで、凄い違う。
-効果が凄い何倍にもなって。
中瀬様 そうですね。はい。
-場所はどんな感じのとこでした?
中瀬様 ザ・田舎です。
-ひと言で言えば田舎。
中瀬様 ほんと何もなくって。宿泊のとこと練習室で、周りがもう森っていう感じなので、緑しかほんとになくて田舎でした。ほんとに気持ちのいい田舎っていう感じで。
-暑さとかはどうでした?
中瀬様 一週目が37℃で物凄い暑くて、虫とかも凄かったんですよ。クーラーもないし。近所のスーパーですぐ殺虫剤買ってきて、すぐ使いまくりました。
-近所にスーパーはあるんですね?
中瀬様 はい。歩いて10分ぐらいのとこに大きなスーパーがあったので。
-じゃあ、皆さんそこで?
中瀬様 そこで全部買い物して。2週目からはもう20℃ぐらい。
-いきなり?
中瀬様 はい。そうです。
-体調壊しますよね?
-じゃあ、日本に帰ってきたら暑かったですよね?
中瀬様 そうですね。むしむししてるし。
-場所の中は、宿泊する所とレッスンとか練習とかっていうのは別々でした?
中瀬様 一応、別々なんですけども、歩いてほんと30秒ぐらいのとこで。すぐ移動できるし、ちょっと休んで「じゃあ、練習行こうかな」っていうのが軽くできるので良かったです。
-お部屋は?
中瀬様 部屋はちょっと大変で、3人部屋だったんですよ。本当は2人部屋のとこを3人で使わされた感じで。前泊してた3人が同じ部屋にされたんですけど、その前泊の時にまだ前の歌の講習会の方達とかがいて、部屋がたぶん1部屋しか空いてなくって、そこに詰め込まれた感じでした。
-ストレスですね?
中瀬様 そうです。日本人のお姉さんとアメリカの子が一緒で。日本人のお姉さんいたので良かったんですけど。
-そこ仲良くはできました?
中瀬様 できました。
-よかったです。
中瀬様 アメリカの子とは最初コミニケーションとるのが大変で。凄いスピードで喋ってくるので初めはそれに圧倒されて。でも、頑張ってなんとか会話しようとしていたらコミュニケーションもとれてきて、いろんな話ができるようになりました。
-良かったですね。
中瀬様 すごく仲良くなれて。
-終わった後も連絡とったりとかは?
中瀬様 もちろんとってます。はい。
-そうなんですね。
中瀬様 ほとんど全員がfacebookをやっているので、たまに、元気にしてる?とかメッセージをやり取りしたり、学校や街の様子の写真を送ってくれたり。
-練習室っていうのは、結構、使えたっていう風にアンケートの紙に書いて下さっていたんですけど、どんな感じで?
中瀬様 14、15ぐらい部屋があって、もう全部マネージメントされてる先生がスケジュール全部組んで下さって、「あなたはこの時間からこの時間までこの部屋を使って、何時からはこの部屋を使って」と全部一覧表にして下さってたので。練習室を取らなくちゃっていうのはなくって、決められた時間に行って練習してっていうのが、毎日5時間ぐらい。
-凄いです。
中瀬様 でも、コンクールとかコンサートとかある日は、もう3時間とか2時間とかいう日もあったんですけど。
-スケジュールを全部組まれて。
中瀬様 全部組まれて。はい。
-じゃあ、レッスンとかもそこにキッチリ入ってる?
中瀬様 そうなんです。語学レッスンもちゃんと考慮して下さってたので、私の場合は午後から練習を入れてもらえて。全部一覧表に。
-じゃあ、分かり易くて。じゃあ、結構、システムとしてはちゃんとしてる。
中瀬様 とても良かったです。
-語学はどうでした?
中瀬様 語学は、常に英会話をするって感じで。先生が2人いらっしゃって、ローテーションだったんですけど。それがあったから、外国の人達とも友達になりやすかったりとかしたので、本当に受けて良かったです。
-何人ぐらい受けてらっしゃいました?
中瀬様 シニアが4人で、あとジュニアの子2人が来たので、ジュニアのいる時は6人。
-じゃあ、そこは一緒にやるんですね?
中瀬様 そうです。一緒でした。ジュニアの子も一緒に一週間だけやって。
-じゃあ、そのジュニアの子達っていうのは、講習会では特に一緒にはならないんですか?
中瀬様 でも、一緒でしたね。レッスンも受けてる建物一緒ですし、ご飯を食べてるのも一緒だし、演奏会を聞きに来てる子達もいました。レッスンを聴講しに来てくれたりもしました。みんな良い子で、とても可愛くて。シニアはお兄さんお姉さん方で、なんとなく壁があったんですけど。だから、ジュニアの子達の方が近い感じで。ずーっと一緒に話してたり遊んでたりとかしたので、とても仲良くなりました。
-でも、ジュニアの子っていうのは、ちょっと期間が違いますよね?
中瀬様 ジュニアはシニアの3週間のうち真ん中の1週間だけだったので、途中で。
-寂しかった?
中瀬様 とても寂しかったです。
-ジュニアの子達っていうのは何人ぐらい?
中瀬様 14人かな。
-じゃあ、結構いるんですね。やっぱり。
中瀬様 そうですね。
-でも、そっちはそんなに日本人は?
中瀬様 2人だけでした。
-じゃあ、語学の方を受けてたのっていうのは、日本人の方?
中瀬様 日本人の男の子1人と、あとリトアニアの子が1人。
-大人から来てる人は?
中瀬様 スペインから1人と、あと日本人で、今、オーストリアに留学されてるお姉さんと、あと日本から来た1コ上の。
-じゃあ、半分日本人って感じですか?
中瀬様 そうです。どうしても日本語で「あれ、何て言うんやろ?」みたいな感じで喋っちゃうので。
-先生に「ノー」って言われました?
中瀬様 日本語禁止って言われました(笑)でも、どんどん英語喋るのも抵抗が全然なくなって、ちょっと文法メチャクチャでもいいやってなれたので良かったです。
-語学は毎日?
中瀬様 毎日です。日曜日以外、毎日1時間半。
-朝?
中瀬様 朝9時から10時半まで。
-練習して。
中瀬様 クタクタで。
-そうですよねえ。疲れませんでした?
中瀬様 結構、疲れましたねえ。
-そうですよね。朝、起きれるんですか?
中瀬様 朝は頑張って起きて、8時からご飯なので、それまでに起きてご飯食べて、語学行って。
-じゃあ、語学がない方は、その時間に練習してたりしてた?
中瀬様 その間にレッスンがあったりとか。
-じゃあ、それぞれでちゃんとスケジュールが組まれていると?
中瀬様 はい。
-じゃあ、朝起きたら、みんな8時にご飯に行くんですか?
中瀬様 そうです。でも、みんなだんだん脱落していって、最後の方ほとんどいない感じになって。朝起きれないって言って。
-疲れて?
中瀬様 疲れてヘトヘトで。
-でも、ご飯の時間っていうのも決まってるんですね?
中瀬様 決まってました。
-8時から9時までとか?
中瀬様 はい。
-じゃあ、遅れて行ったらもうない?
中瀬様 もう入れてもらえないです。
-入れてもらえないですね。お昼ご飯は決まってる?
中瀬様 お昼は13時~13時半でした。
-30分で食べる?
中瀬様 そうでしたね。夜も18時半~19時。
-早いですね。演奏会に行ったりっていう時は?
中瀬様 ご飯はなくって、「パンとか適当に持って行っていいよ」みたいな感じで言われるんですけど、演奏会を聞きに行った先でご飯食べることが多かったです。レストランにみんなで行って。
-それは自分で好きな物を頼んで食べる感じなんですか?
中瀬様 そうです。はい。だから、もう自腹ですけど。
-どんな物を食べました?
中瀬様 お肉物が多かったですね。1回お米が恋しくなっちゃって、タイ料理のお店に行って、久しぶりにお米を食べて、「懐かしい」って。
-タイ料理屋さんどこにあったんですか?
中瀬様 フルダって言って、シュリッツから30分ぐらいの所に。コンサートで行った時に見つけて。外でラーメン食べてる人がいて「ああっ、ラーメンだ」と思って行ったら、タイとかアジア系のがあったので。外で食べる時は充実してました。ご飯が美味しかったです。
-結構、たくさんありました?食べる所とか。
中瀬様 ありましたね。留学されてる先輩について行ったら、もう安心なので。結構、いい物が食べれて良かったです。
-でも、講習会場の周りとかには、そんな食べる所とかありました?
中瀬様 テイクアウトするようなお店とか。ピザ屋さんとかケバブ屋さんとかがある感じですね。あとカフェが沢山あったので、練習の合間とかにアイス食べに行ったり、お茶しに行ったりしました。
-寮のご飯はどうでした?
中瀬様 正直残念な感じです。お昼はいいんですけど、夜がなんか。
-なんですかね?その差は。
中瀬様 ほんとにそうなんです。「ええっ」とか思うような感じで。朝はパンとちょっとしたサラダとチーズ、ハム、飲み物。
-それで好きな物をとってきて食べるんですか?
中瀬様 そうです。全部そんな感じで。お昼も、「これとこれとどっちがいい?」みたいな感じで選ぶ時もあったり、もうポンポンポンって入れられていくような。
自分でお皿持って行って。
-例えば、お昼はどんな物ありました?
中瀬様 お昼は、1回パンでチーズ上に乗せて焼いてて、パイナップルが乗ってるみたいなハワイアン~っていう。
-トースト的な?
中瀬様 そうです。とか、あと、でも、お昼はいろんなほんとに普通の。全部、毎回違う。普通に美味しいなあって思いながら食べてる感じでした。ペンネの時もあったし。
-それは普通に美味しい?
中瀬様 良かったです。
-でも、夜になるとそれが。
中瀬様 そうなんです。夜は。
-夜はどんな物食べました?
中瀬様 夜はパン。
-パン?
中瀬様 ほんとにそんな感じで。もうだから、これはあかんなぁって言って、みんなで外に行って、ピザをテイクアウトして、練習棟の地下で結構広いスペースがあったので、そこでみんなで食べて。
-夜のパンって、朝のパンみたいな?
中瀬様 そうです。朝の残りやんっていう。
-それを皆さん召し上がってるんですか?
中瀬様 今日は止めようって言って。見に行ってUターンするみたいな。
-毎日そんな感じ?
中瀬様 そうです。でも、ほとんどコンサートで出かけてる感じで。次の日にコンサートを控えてる人は残って練習してるので、あんまり食べる人がいなかったから、そのパンとか。
-作っちゃたりしても余っちゃったりするから。
-よく考えれば。
中瀬様 そう。
-寮のお部屋で、ご飯食べたりっていうのは出来るんですか?
中瀬様 出来ましたね。でも、部屋っていうよりも地下のカフェテリアみたいなところで。テーブルとイスがあったので、そこでみんなで集まってワイワイ食べてるとかが多かったですね。
-お茶飲んだりとかっていうのも出来る?
中瀬様 全然。はい、大丈夫です。
-お湯沸かしたりとか?
中瀬様 お湯はないので、持ってきてる人は自分で沸かして。
-それ、どこで沸かせたんですか?
中瀬様 部屋で。お水はスーパーで買ってきて。飲み物はそうして。
-結構、10分歩くってなると、スーパーで物買ってくると大変じゃないですか?水とかね。
中瀬様 でも、気分転換になってたので、お菓子とかも全部スーパーで。
-買ってきて。
中瀬様 はい。
-でも、料理とかは出来ないですよね?
中瀬様 料理はできないです。
-ちょっと出来るとね。
中瀬様 そうなんですよね。また違うかなあと思ったんですよね。
-演奏会っていうのは、合計、結局、何回やったんですか?
中瀬様 一人2回ずつ出れたので、7回ぐらいありましたね。
-出ない時は聞きに行って?
中瀬様 そうです。全部聞きに行って。いろんなとこで弾いたり聞いたりでしたね。
-なんか凄い会場とかありました?
中瀬様 ファイナルの会場とかはやっぱり凄くて、壁に絵が描いたりとか、天井に絵が描いたりとか、そんな感じだったんですけど。普通の時は、美術館になってる所があったり、大きな総合病院で弾いたりとか。あと、公民館みたいな地元の人が使ってるような所で弾いたりだとか、結構、アットホームな雰囲気なとこが多かったです。
-地元の方が聞きにいらっしゃった?
中瀬様 地元の方だったんですけど、結構、いっぱいいらしてて。
-やっぱり、それ楽しみになさってるのねえ。
中瀬様 自分達も結構、バスで1時間とか移動して行くのに。だから、そんなわざわざそんな遠い所まで聞きに来てくださって有難いなあって。毎年、やっぱり楽しみにされてるみたいで温かい人達ばっかり。
-病院の中って、どこで弾いたんですか?
中瀬様 病院のロビーで、私弾いたんですけど。結構、人も行き交ってたりはしました。
-病院の方がいるってことですか?
中瀬様 そうです。立ち止まって聞いて下さったりとか。
-ちゃんとグランドピアノが置いて。
中瀬様 そうです。ヤマハだったかな?が置いてあって。弾いたこともない環境だったんでどうなるかなあって少しドキドキでした。
-響きとかも全然。
中瀬様 全然違いましたねえ。
-ざわざわしてるんですよね。周りも。
中瀬様 一応、人の行き交う通路はストップかけてたので。やっぱり空気感は違いますね。でも、みなさんが聞いてくれてるっていうのが分かったので、とても気持ち良く弾けて。
-何を弾かれたんですか?そこで。
中瀬様 そこではリストのメフィストワルツを弾きました。コンサートの一番最後に弾かせていただいたのですが、みんな盛り上がってくれて、とても楽しかったです。
-良い経験でしたね。
中瀬様 はい。
-なかなか出来ないですね。
中瀬様 出来ないです。ほんとに良かったです。
-じゃあ、皆さんそうやって聞きながら評価したりとか、なんかそういうのあったりしますか?先生がこういう風にやってくれるとか。
中瀬様 コンクールを兼ねてたので、そこで評価をしてたりはあったとは思うんですけど。
-お互いに何か意見を交換するとか。
中瀬様 そういうのは特になくて、終わった時に聞いてた人達が「良かったよ」みたいな感じで駆け寄ってきてくれたりハグしてきたり、先生方にもフランクに接して頂けて、終わった後「あそこ良かったよー」など話しかけてくださって、ほんとに温かい雰囲気でした。
-先生達は常にコンサートには付いて。
中瀬様 はい。常に付いて下さって。
-審査も兼ねて。でも、途中で先生入れ替わったりっていうのはあります?
中瀬様 先生達は期間の前半と後半で入れ替わって。前半でみんなだから一回弾いて、後半で一回弾いてっていう感じになってます。
-後半の先生と前半の先生に聞いてもらってっていう。
中瀬様 私の1回目のコンサートは、期間中で一番最初のコンサートだったんですよ。講習が始まった次の日に、「明日、あなた弾いてね」と言われて。
-その時は、もうレッスン受けてるんですか?
中瀬様 1回だけ受けてます。でも、受けた曲じゃない曲を弾いてって言われて、「はあー」ってなって、もうなんか訳が分からないままだったんですけど。
-その時は何を弾かれたんですか?
中瀬様 「喜びの島」を弾きました。1回目弾いてから、しばらくないなあと思ってたら、2回目は期間の一番最後のコンサートで。
-曲もこれ弾きなさいっていう風に言われて?
中瀬様 指定がくるんです。それも前日に発表なので。たまたま一番最初と一番最後のコンサートは、弾く前に喋らなくちゃいけなくて。他のコンサートだったら喋らなくても良かったんですけど、たまたま私の出させていただいた演奏会は喋らなくちゃいけなくて。
-何喋るんですか?
中瀬様 でも、喋るって大したこと喋らないんですけど。挨拶して、自分はどこから来て、どこどこで勉強してて、この曲を今から弾くとかを基本言って、こういうとこ聞いてほしいとか、こういうのが好きなんだとか喋ってる人もいました。弾くだけで緊張するのに。
-しかもねえ、日本語じゃないですからねえ。なかなかそれは出来ないですねえ。
中瀬様 拙い英語ですが頑張って喋ったら、みなさんとっても温かく聞いてくださりました。
-じゃあ、そのコンサートに出る方は、みんなそれ一人ずつ?
中瀬様 そうです。はい。喋って。
-最初のコンサートはどこで?
中瀬様 シュリッツの学校の中でのオープニングコンサートっていう感じだったので、結構こじんまりとした感じの所で弾くっていう。お客さんとの距離も近くて、背中側からもお客さんが見てるっていう感じで。どこからも視線感じるなっていう中で弾いて。
-お客さんは、やっぱり多いですか?
中瀬様 そうですね。結構、集まっていただけるんだっていう印象を受けました。
-じゃあ、地元の楽しみにしてらっしゃる方とか、音楽好きな方とか。
中瀬様 とか受講生の人達が来たりとかで。
-そうですね。受講生だけでも三十何人とかですもんね。
中瀬様 はい。
-コンサートは、みんな一緒に行くんですか?
中瀬様 みんな一緒にバスで連れて行ってもらいました。
-今日行かないっていうのは?
中瀬様 でも、それはあります。「次の日コンサートあるから、今日は止めとくわ」って。
-そういうのは許されるんですね?
中瀬様 全然。自由な感じで。行くと、帰ってきたら23時半とか結構遅くなっちゃうので、やっぱり1時間、2時間バスに乗るから大変だしって言って、止めとく人もいます。
-好きにそこはやっていいんですね?
中瀬様 そうですね。「何時に出発するから、行く人は来てね」みたいな感じで。-
-常にバスで行く?
中瀬様 常にバスでした。はい。
-みんな乗れるんですか?
中瀬様 みんな乗れる大きなバスをチャーターしてもらってて。
-じゃあ、何時に集まってみんなで行きましょうって感じになって。ご飯、現地で食べてたりしてもちゃんと帰ってこれる?
中瀬様 ちょうどリハーサルの時間が出演者の方達はあって、その間に出ない人達がご飯を食べるっていう。
-上手くできてるんですね。
中瀬様 そうなんですよ。ご飯食べて19時半からとか20時とか演奏会が始まる。そういう風に上手くできてました。
-講習会の周り、会場の周りで何か遊べる所とかって何かありましたか?
中瀬様 遊べる所はなかったですね。少しぶらりとお散歩はしましたけど、やっぱりバスで外に出なくちゃ街には行けない感じでした。
-そこの会場とコンサートがあった会場の辺りで言うと、どっちが田舎なんですか?
中瀬様 練習棟のある会場ですね。
-やっぱり。
中瀬様 そうでしたね。コンサートのとこに行くと、お洋服屋さんとかがあったり。
-じゃあ、特に遠くに出かけたりっていうのは?コンサート以外では。
中瀬様 そうですね。1回だけバスに自分達で30分ぐらい乗って、フルダに遊びに行きました。コンサートの時だとそんなに時間はないので、教会とか行ったり、ショッピングしたりとか出来ました。
-どんなお店ありました?
中瀬様 本屋さんやお洋服屋さん、大きなデパートもありました。こっちで言う三越みたいな感じのとこもあったので、そこで買い物したりとか。
-お土産買ったりとかもしました?
中瀬様 はい。
-なんか特産品とかあるんですか?そこ。
中瀬様 特にあんまり。空港で売っている感じの物が多いかなあっていう。他に買う時間がないので、そこでちょっと買っとこうかなあって思って。買える物は買っとこうと思って。
-じゃあ、それが唯一、自分で行った遠出みたいな感じですね?
中瀬様 そうですね。
-じゃあ、あとはほんとに大きなとこ行ったのは空港?
中瀬様 空港。夜19時の飛行機だったんですけど、朝の8時に出発って言われて。
-そんな早くだったんですか?
中瀬様 そうなんです。フランクフルト行くのはその便って言われて。たまたま日本人3人が同じ飛行機だったので、空港に着いてから荷物だけちょっと一時的に預けて、フランクフルト中央駅まで電車に乗って、ちょっと観光して行きました。
-どうでした?フランクフルト。
中瀬様 やっぱり金融の街っていう。
-ビルとか多いですもんね?
中瀬様 ビルも多くて高くて。
-都会的な感じですよね?
中瀬様 はい。ちょっとフランクフルトを歩いて 「観光に来た!」「やっとドイツだ!」って言って、パシャパシャパシャパシャ写真撮ったり。「1回電車にせっかくだから乗りたいね」って言って、切符を自分達で買って、「わあっー、切符買った」みたいな、ほんとに観光客のようなことをして。それで、ちょっとドイツ満喫できたかなと思って良かったです。
-電車とかはどうでした?怖くなかったですか?
中瀬様 全然大丈夫でした。
-じゃあ、そんなに空港で不安になったりとかっていうのは?
-行きはどうでした?
中瀬様 行きも結局、同じ飛行機に講習生が4人乗ってて。現地に行ってからしか分かんなかったんですけど、向こうのピックアップの時に、「あれっ、あの飛行機乗ってったんだあ」って。
-じゃあ、その送迎の時は、みんな集まってきてっていう感じ?
中瀬様 そうです。全部、日本人。スムーズに、待ってくれてる人を探せて良かったです。
-なんか荷物のトラブルとかも特になく?皆さん大丈夫だった?
中瀬様 はい。何もなく。
-そうなんですね。良かったです。
中瀬様 飛行機も心地よかったです。
-良かったです。じゃあ、大きなトラブルとか、なんか困った事とかってなかったですかね?
中瀬様 何もなかったですね。
-他の方が、なんかこんな事あって困ってたよみたいなのは、特に無かったですか?
中瀬様 今回、何も。みんなスムーズに行ってましたね。
-ホームシックになったりとかもなかったですか?
中瀬様 行った日はやっぱり寂しかったり、暑かったり、イライラしてきて。部屋も3人ギュウギュウだし。ストレスを感じたんですけど。
-そんな事言ってられないですよね。もうレッスンとか始まったらねえ。
中瀬様 レッスン始まっちゃうし。
-お友達を作るコツみたいなのってありました?その海外の方と。
中瀬様 笑顔で話しかけることは心がけました。本当にそれだけで、気がついたら、みんな「まいー!」ってたくさん話しかけてくれたり仲良くしてくれました。
-なんか孤独な感じの人とかは、中にはいなかったんですか?
中瀬様 いなかったですね。常にみんなが同じ空間にいるので、比較的いつもワイワイと。
-じゃあ、割と講習会の中で、みんな仲がいいっていう感じなんですか?
中瀬様 そうですね。
-あんまり、あの子上手だからとか、そういうのないんですね?
中瀬様 もしかしたら、みなさん心の中では思っていたかもしれませんが。もちろん競争心もあるので。
-でも、仲良くは。
中瀬様 そうですね。刺激を受け合うという感じで、良かったです。
-じゃあ、皆さんそうやって仲良くなって、その後もさっきも仰ってましたけど、連絡とりあって。
中瀬様 そうですね。
-日本人のお姉さん達とも連絡は?
中瀬様 とってます。素晴らしい方で。ほんとにピアノも素晴らしいし、人間的にも尊敬できるお姉さんで。
-凄いラッキーでしたね。
中瀬様 そうですね。私もこのようになりたいな、と憧れのお姉さんです。
-行って、何か凄い自分で一番変わったなとかって思うことって、どういう所ですか?
中瀬様 抽象的にしかうまく言えないんですけど、前向きになれたなあって。ピアノに対してとても感じてて。今までは、ピアノやっててもその先どうしようみたいな感じがあったりとか。やっぱり就活するとかいわゆる総合大学のような勉強をやって、将来いく方がいいのかなとか思って。
-安定とか考えるとそうですよね。
中瀬様 だから、結構、どうしようどうしようみたいな感じのままピアノやってた感じもあったんですけど、向こう行って、年上の方の話聞いてたら、25歳過ぎて今頑張らなくちゃいけないんだっていう話を聞いたりとか、ピアノに対して真剣に、でも楽しそうに勉強されてる先輩を見たり話聞いたりしたら、焦んなくてもいいし、今ピアノに真っ正面から向き合って頑張って勉強しようって思えて。言葉にするのは難しいけど、自分の中でほんとに前向きに変わりました。
-なんかそういう、じゃあ、どうしようかなっていうような変な悩みって言うとおかしいですけど、そういうモヤモヤっていうのはあまり?
中瀬様 なくなっちゃって。
-なくなっちゃった?
中瀬様 音楽が、ピアノが、楽しいなあって思って。
-それは、本当にいい事ですね。
中瀬様 向こう行って、いろんな作曲家の曲とか、全然知らない曲とかも聞いて、「あっ、こんな音楽があるんだあ」っていうのも分かって、本当に楽しいなあって思いました。
-やっぱり、それは日本でお勉強するだけでは分からない?
中瀬様 全然、分からなかった。この夏、コンクール受けようか、外国行こうかっていう、その二択があったんですけど、やっぱり自分にとっては、コンクール受けるだけでは全然感じられないことばかりだったなって。
-じゃあ、今は、前以上に頑張ってピアノと向き合って。
中瀬様 楽しいので。今は。とても音楽が楽しいから。
-いいですね。
中瀬様 ちょっと楽になれた感じがします。
-良かったですね。それは。留学をしてみたいとかっていう気持ちも?
中瀬様 思いました。
-ありますか?
中瀬様 はい。今までは全然思わなかったんですけど。ちょっと1カ月ぐらい行ってみたら満足かなとか。でも帰ってきてから、こんなゴミゴミした中でやっててもどうなのかなあって思って。留学したいなあって思いました。
-思いましたか?
中瀬様 はい。
-だって、響きとかも全然違いますもんねえ。楽器も違いますしねえ。
中瀬様 楽器もほんとに良かったです。見たことないピアノだったんですけど、ドイツのピアノで、アクションも違うし、響きも違うし。ずーっと伸び伸びできる感じでした。
-帰ってきたら、そのギャップが。日本で弾くとやっぱり違いますよね。全然違うと思って、ジレンマになったりしないですか?
中瀬様 あるんですけど。でも今は、東京にいるからこそ出来る、たとえば簡単に一流の演奏、演技、モノに触れることが出来るとかそういうことを大事に、自分の引き出しを豊かにしていこうと思います。
-そうですね。前向きなところ。じゃあ、今、大学卒業して、そろそろ2年生なので、あと2年ちょっとあるわけですね?
中瀬様 はい。
-じゃあ、卒業したら、また次の道として。やっぱりドイツって考えますか?
中瀬様 そうですね。でも、他の国とかも講習会でまた行ってみたいなあって。
-そうですよね。行ってみないと分からないですもんねえ。
中瀬様 それは思いましたね。
-そうすると、また夏休みとか。
中瀬様 夏とか春とか。
-学校がお休みの時はね行けるんで。
中瀬様 そうですね、行きたいなあと思って。
-やっぱり、でもヨーロッパは考えますか?アメリカとかって。
中瀬様 アメリカは怖いイメージがあるので。旅行では行ってるんですけど、ちょっと今は怖いかなあって。やっぱり、事件とか見てるとどうしても。
-そうですね、その時々で、どこが危ないかっていうのは違いますけどねえ。
中瀬様 パリもいろいろあったので。行ってる間にも。
-一時期ねえ。
中瀬様 ドイツ良かったなって。
-その森の中っていう感じも、多分、日本では体験できないことだと思うので。ほんとに、このゴミゴミした所との差は凄いと思いますね。
中瀬様 そうなんです。だから今東京にいる間は、東京での良い刺激を吸収しといて、を大事にしようかなと。
-その土地土地じゃないと出来ないことって、やっぱりあると思うんでね。じゃあ、これからまたコンクールを受けたりとか。
中瀬様 受けたりとか。自分のレパートリーをいっぱい増やしたいなあって。今まで、どうしても自分はこの曲が好きだからと思って、そればっかりやってたので。
-そうなんですか?
中瀬様 リストが大好きでリストの曲ばっかりやっていたので。ちょっと視野が広がったかなっていう。
-どの辺が気になり始めました?今。
中瀬様 ブラームスとかシューマンとか、今までノータッチっていう感じだったんですけど、「勉強してみたい!弾いてみたい!」と思って。あと、ロシアの子が弾いてるロシア音楽を聴いたら、「あっ、凄い」と思って。「ロシアってこうなんだ」「こういう音楽なんだ」とかって思ったので、ロシアの作曲家もやりたいなあと思ったり、他の近現代の全然知らない土地の作曲家とかも面白いなあって。ほんとにいろんな音楽を知りたいなあって思いましたね。
-じゃあ、これから目標がいっぱい出来て楽しいですね。やっぱり。
中瀬様 ほんとに。あと、語学をちゃんとやらなくちゃって思いました。
-でも、ずーっと毎日英語もレッスン受けてると、全然上達が違いますよね?
中瀬様 違いましたね。どうしても初めの方は日本語を英語に直して頭の中で組み立ててから喋るっていう感じだったんですけど、普通に出てくるようになりました。
-組み立てもせず。
中瀬様 やっぱり、それを帰ってからも続けなくちゃと思って。
-聞き取れるようになったとかてありますか?
中瀬様 もともとリスニングは得意だったんで。聞き取れるけど喋れないっていう。だから、そこがちょっと喋れるようになったので、このままもっと。
-そうですね。更に上達を目指して。日本の大学だと、やっぱり試験に合わせて曲を選んだりとかそういう事になりますよね?そうするとレッスンでも。
中瀬様 そればっかりとか、みんな試験に向けての練習っていう感じなので、どうしても狭まっちゃう感じ。コンクール受けるにしても、やっぱりその曲を受けるコンクールを探すから、試験の為に毎日がなっちゃうので。それもしょうがないけど。
-でも、その中でやってくって、やっぱり目標があればこそなので、是非頑張って。また何か演奏会とかなさったりとかもしますか?
中瀬様 きっと。はい。ジョイントっていう形だったりとか、地元でやったりとか。
-じゃあ、その時には好きな曲をいろいろ弾いてやっていけると。
中瀬様 いろんな作曲家を弾きたいし、知らない人にも聴いてもらいたいなあって思いますね。
-そうやって、やっぱり知ってる曲、有名な曲とかっていうのはよく聴けるので。若い皆さん。知らない曲って、聴かせてもらわないと知るキッカケがないので。そういう事もいろいろと皆さんに広めて頂けると嬉しいな・
中瀬様 いいなあと思って。
-今後、留学する方にアドバイスしておきたい事っていうのは?
中瀬様 やっぱり、語学だと思います。まずそこがあることで、「自分がこうしたいんだ」「ああしたいんだ」っていうのが伝えられるし、ストレス感じることもないんだろうから。あと海外に行くことを迷っても、行かなくちゃ分からないことばっかりだし、行けるタイミングもそうそうないと思うから、行くぞって思い切りも大事かな。
-行く気持ちと語学と。
中瀬様 そうですね。
-そうですよね。行ける時に行かないとってこともありますよね。よく行ってもあまり変わらないかもって思う方とかもいらっしゃるんですけど、そういう気持ちっていうのは無かったですか?
中瀬様 それは無かったですね。行ったら何かあるかなって思ってたので。
-もともと前向きだったんですね。そこから。
中瀬様 前向きですかね。そこは疑問を感じずに、もう思ってたので。やっぱり環境が違ったら絶対変わる。
-それだけでも。そうですよね。じゃあ、その2つ大事ですね。
中瀬様 大事だなあと。
-あと、留学前にしっかりやっておいた方がいいっていうのは、やっぱり語学もあると思うんですけど、何か準備なさったこととかで、こういう事やっといた方がよかったとか、こういう事やっとけばよかったみたいな事とかって、小さいことでも何かありますか?
中瀬様 今回のことで言ったら、もっと先生達のレパートリーを知っておくべきだったかなあと思います。自分がただこれを練習してて、これを見て欲しいなあっていうだけじゃなくて、やっぱり、その先生の演奏とかを一回探して聴いたりしたら、この先生だから、この曲をっていうものを強く持った方がよかったかなってちょっと思いました。だから、向こう行ってから先輩方に、「あの先生はこの曲がいいよ」っていうのを聞いて、「あー、そうなんだ」と思って、その曲をレッスン持って行くっていう感じになっちゃったので、もうちょっと心構えしといた方がよかったのかなとは思ったり。
-先生もご自身のお得意なレパートリーだと、熱の入り方とかが違ったりします?
中瀬様 違ったりすると思うので。
-そうですよね。
中瀬様 せっかくだったら、やっぱりそれで受けたいかなって。
-そうですよね。確かに。こちらでも、またそういうのも調べたりいろいろ出来ればいいのかもしれないですねえ。分かりました。外食のお値段どれぐらいしました?
中瀬様 大体、夜は10ユーロ。
-10ユーロぐらいでお腹いっぱい食べられる?
中瀬様 そうですね。お腹いっぱいでしたね。たくさん量も出てくるし。でも、カフェとかが凄い安くて、コーヒーとケーキが付いてるのに4ユーロとか。ケーキも日本の2倍ぐらいあって。
-美味しいんですか?
中瀬様 美味しいんですけど、甘ったるくてそんなに食べられないから。それ切ってくれるのかなあとか見てたら、すーっと出してお皿に置いて、コーヒーも一緒に「どうぞ」みたいな感じで。わぁ、こんなにかぁ、ダンケシェーンみたいな。
-みんなで1個でいいぐらい?
中瀬様 ほんとにそうでした。
-どんなケーキが美味しかったですか?
中瀬様 チョコが大好きなので、チョコレートケーキ。あとフルーツたっぷりとか。どれもおいしかったです。
-その大きさでチョコだと大変。やっぱり、向こうのご飯はまた食べたいなとか、そのケーキ食べたいなとかって思ったりしますか?
中瀬様 もちろんありますけど、それ以上に優雅な時間が流れたなっていう。
-時間に対してなんですか?
中瀬様 そうかもしれないですね。
-全体的に。
中瀬様 外見ても山ばかりでいいなとか、自然だなあって。あと建物がやっぱり日本と違って可愛くていいなあと見ながら外でお茶するのが。
-優雅そうですねえ。なんか野生動物とかいました?
中瀬様 見てる人もいたんです。私は見なかったんですけど、リスとかもやっぱり。
-いそうですよねえ。なんか写真とか見てると。何か言っておきたいこととかありますか?
中瀬様 いやぁ、もうほんとに楽しかった!
-それは本当に良かったです。今後、演奏会とか何かなさる時は、今回インタビューを掲載させて頂くので、そのページに告知を載せたりとか、チラシ置いたりとかっていうのも出来るので、是非教えて下さい。
中瀬様 ありがとうございます。お願いします。
-東京であったら、私も是非行きたいです。
中瀬様 ありがとうございます。ますます頑張ろうと思います!
-知らない曲を聞かせて下さい。お願いします。では、すいません。長い時間ありがとうございました。また、宜しくお願いします。
中瀬様 ありがとうございました。