南イタリア、カンパーニャ州の州都ナポリ。そのナポリの音楽協会「ナポリノーヴァ」によって、開催される音楽のマスターコースです。1997年以降、同協会はこの地域に残る宮殿や劇場、お城や博物館内でのピアノ・フェスティバルを開催してきました。また一年を通して、ナポリ市内の中心部、王宮やサンカルロ劇場などに近いホールでマスターコースを開催しています。教授陣は、例えば、ナポリにゆかりの深い国際的ピアニストで、クリーブランド音楽大学教授や中国国立音楽院の客員教授アントニオ・ポンパ＝バルディ、あのアンドレア・ボチェッリを育てたミラノ・ヴェルディ音楽院教授でイタリアの各地で音楽監督やマスタークラスを行う声楽家デルフォ・メ ニクッチなど。毎回教授陣は異なりますので、現在開講の講習会は下記「教授陣」の項目をご参照ください。この講習会は、年齢制限もなく申し込み順で参加可 能なのがうれしい点です。受講生が演奏の機会を持てるよう、ナポリのホールなどでコンサート演奏に参加します。ただし、演奏には教授陣の許可が必要となりますのでご注意ください。そして、講習会終了後、参加者全員に修了証書が授与されます。期間中、受講者は最低3回のプライベートレッスンを受講し、他の参加者のレッスンを聴講します。講習会会場には練習室もあり、ピアノの受講生は1日約4時間の練習が可能です。宿泊先は、講習会場から1キロ程度に位置する市内のB&Bですので便利です。期間中、ナポリの、そして南イタリアの歴史や文化、食事に十分触れることができます。また、演奏家としての音楽性や技能を磨くために、イタリアの文化や言語、自然の美しさを実感して過ごす経験は貴重で、何より参加者自身の芸術性を豊かにしてくれることでしょう。