ワイマール音楽大学ピアノ春期講習会
世界遺産の街で、エリザベト王妃国際コンクールの覇者、ヴァレリー・アファナシエフに教わろう。
ドイツの名門校、ワイマール音楽大学が、1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクールの優勝者ヴァレリー・アファナシエフを招いて開催する講習会です。このコンクールの優勝以来、世界的に有名になった彼は、あのDenonレーベルで20枚以上のCDをリリースしており、「ブラームス後期ピアノ作品集」でレコード・アカデミー賞器楽曲部門を受賞している。音楽だけではなく、詩や小説などの分野にも発表している芸術家。また、ギドンクレーメルのデュオ・パートナーとして彼の名前をご存じの方も多いでしょう。本講習会の初日は、カリスマ的な個性を併せ持った彼の演奏を、無料コンサートでお楽しみください。2日目からは、リストに縁りのある2つの会場とワイマール音楽大学で、マスタークラスが開かれます。会場のひとつは、リストが1869年から1886 年にかけて滞在したアパートメントである「リスト博物館」。当時の面影を残す館内には、様々な展示品とともに、リスト本人が愛用したベヒシュタイン・ピアノが置かれています。もうひとつの会場は、リストが永遠の恋人ヴィトゲンシュタイン公爵夫人と過ごした家。ワイマール郊外にあるこの住居には、ワーグナーやベルリーオーズらが頻繁に訪れました。講習会への参加資格は、16才から35 才までの音大生や上級者。会場スペースの都合で、残念ながら定員は14名。定員を超えた場合は、申込順と技術レベルの両方を考え合わせて選抜が行なわれます。宿泊先は、リストやシューマンもそこで演奏したという、五つ星クラスのグランド・ルシッシャー・ホフ。朝食付きでサウナやフィットネス・ジムも利用可能です。また、ワイマールの中心部にあるこのホテルは、ゲーテの家やシラーの家、バウハウスなどの市内観光拠点としても最適です。